避妊・去勢手術をするべきか・・・
家族で相談しましょう
新しい家族を迎え入れてまもなく、向き合う現実問題。それは避妊・去勢手術をするべきかどうかです。健康な子を手術するということですから、ちゃんとした意味があるかどうかをまず考えなくていけません。周りのみんながしているから、してないからで決めるものではありません。
手術にはメリット・デメリットがあります。
それぞれをよく理解したうえで決めることが大切です。
飼い主さんが愛犬の将来を考え、その子にとっての一番を考えてあげるのです。
メリット
メス(♀)
初回発情前(生理前)であれば乳腺腫瘍をほぼ100%予防
発情のわずらわしさがなくなる(犬・人間ともに)
望まない子犬がうまれることがない
卵巣・子宮疾患の予防
オス♂
良性前立腺肥大・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアの予防
発情しているメスに反応しなくなる(恋わずらいによる食欲低下などの予防)
デメリット
オス・メスともに・・・
麻酔のリスク(どんな検査をしても100%安全な麻酔は存在しません)
痛みを伴う手術(トラウマになることも)
肥満(肥満によって関節炎や心臓病のリスクの増加も)
脂肪織炎(糸に反応し、皮膚が潰瘍化・壊死する免疫異常疾患)
現在、日本で行われている避妊・去勢手術は成長期が止まった後から、1回目の発情までの間が主流と言えます。
(欧米ではトラウマが残りにくい早期避妊去勢手術が主流です)
よくある誤解
・避妊去勢手術をすると性格が変わる・大人しくなる
→痛みによるトラウマが残る可能性はあるが、性格は変わらない
・1回出産させると病気になりにくい
→全く根拠がありません
・避妊手術は安全で簡単な手術
→一般的に行われている手術だが他の開腹手術と変わらないリスクがある