成長前期の食事 of 正しい犬の飼い方




大切な時間を最高の環境とともに

成長に欠かせない食事

十分なエネルギー量を確保する

おなかいっぱいだぁ
食事はペットショップやブリーダーのところで食べていたものと同じものを与えましょう。もし自分で選んだものを与えたい場合でも最初は前の食事だけを与えて、徐々に新しいフードに変えていきます。目安は5日くらいかけて変えていくと良いでしょう。
回数は3ヶ月くらいまでは一日3回以上に分けて与えます。
これは低血糖というものを防ぐ意味があります。子犬は肝臓が未発達で、体に栄養をためておくことができません。食事の間隔があくと血糖値が下がる恐れがあります。もし血糖値が下がると痙攣、流涎、昏睡状態、そして死に至ることもあります。とても注意が必要です。低血糖が疑われる時は冷静に対処することが重要です。まず適当な濃度の砂糖水を用意し、口に含ませます。意識がないときは誤嚥(気管や肺に砂糖水が入る)することがあるので、脱脂綿で口の粘膜に砂糖水を塗りこみます。そして動物病院に連れて行きましょう。
あとはドライフードをふやかす時期ですが、これには決まったルールはありません。基本的には、最近のドライフードであれば子犬でも消化・吸収できるようになっているからです。あとは、子犬が食べやすそうかどうかで判断してあげると良いでしょう。
そして、この時期は一番体が成長します。
想像してみてください。幼稚園児が数ヶ月で高校生まで成長するようなものです。とてつもない成長のエネルギーが必要なのはわかってもらえると思います。生後6ヶ月までの間に「肥満」や「減量ダイエット」という言葉は必要ありません。とにかく十分な食事量を与えるようにしましょう。
フードの種類はもちろん「子犬用」や「パピー用」と書いてあるものを選びます。それらの食事はカロリー密度が高く、少量で十分なエネルギーが取れるので消化器の小さい子犬でも十分なエネルギーを摂取できるように作られています。食事量の目安は将来の体重で決まってきます。同じ2kgの子でも、将来5kgになる子と25kgになる子では、必要エネルギー量が違います。フードの袋に「将来の予想体重」を元にした給餌量が書いてありますので、それを参考にすると良いと思います。
逆に何も書いてないフードは不親切で、フードの重要性を分かっていないフードメーカーなので選ばないほうが良いでしょう。